もっとガンバレルーヤ⁉

私の患者さんへの思いを私の体験を元に書いてみます。

数年前に、毎年四万十川で開催されているマラソンに参加したんです。

そのマラソンは走る距離がなんと100キロです!今思うとなかなかの距離ですよ!
しかし当時の私は、3キロほど泳いで150キロくらい自転車を漕いで、そのあとに42キロ走るというトライアスロンという大会に出ていたので、100キロという距離を走ったことはなかったのですが、まぁイケるでしょう~って軽い気持ちで参加したのです。

しかし、最初の20キロまでは生駒山を登るよりさらに高いところまでの上り坂が続くとてもハードなコースで、これは完走できるのか?まだ残り80キロあるのに、そんな気持ちが早くも頭をよぎりました。
それでも、ゴールを目指して足を進め30キロ、40キロと距離を重ねていき、ここから先はフルマラソン以上の距離を走ったことのない私には未知の距離にいよいよ突入です。
途中で何度も心が折れそうになりながらも、なんとか60キロまで来たとき、ふと頭をよぎったんです。

ここからフルマラソンかよ~…

ここで、かなり気持ちが折れました。ふくらはぎや太ももは痛いし、足にまめはできるし、満身創痍って言葉がぴったりじゃないのって体がすでに出来上がっています。
ここからフルマラソンは無理だわ…
と思いました。
それでも、沿道からは「がんばれー!」と声をかけていただくのですが、これがね、だんだんと辛くなってくるんです。
もうね、60キロくるまでに、途中で止めようと思う気持ちと格闘しながらも、何度も何度も頑張ってここまで来たのに、さらに頑張れと言われても、私の中ではすでにいっぱい頑張ってるんです。

この時、私は思いました。
私の鍼灸院に来られる患者さんには、「頑張ってください!」や「やればできる!」とは言わないようにしよう。その人やその時の状況によってエネルギーに変えられる時もあれば変えられない時もある。
だって、患者さんは自分の症状に対して色々と頑張ってみたけれど…、色々とやってはみたけれど…、改善しないからここに来られると思うんです。
ここで、「がんばれー!」と言われても、それはもうエネルギーに変えられない言葉だと思うんです。

そんな考えから、口下手な私は気の利いた言葉はかけれないかもしれないけれど、鍼を使うことで患者さんのエネルギー補給のお手伝いをして、体調が良くなっていくことを実感していただきたいという思いでやっています。

マラソンはと言うと、あれからもう少し頑張ってみたものの、73キロ地点でリタイアしました。
その時に、「お疲れさま、よく頑張ったね」と言われた時には、完走はできなかったけど、なんだかむくわれた気分になりました。自分が目指した100キロ先のゴールテープは切れなかったけれど、リタイアすることによって体験できたこともあり、とても晴れ晴れとした気持ちになったのを覚えています。