患者さんがお子さんと一緒に来てくれた

『遠くに離れている家族からの連絡がないということは無事で暮らしている証拠だ』、最近読んだ本(今から20数年前に、内戦が続くカンボジアでボランティア活動をされていた方の父親が書いた本)にそう書かれていました。

 

当院に、不妊で来られる患者さんが妊娠されると、おのずと出産予定日も決まってきます。

私も気になるから○○さんはいつ頃出産予定かをメモしています。

今月は、○○さんと○○さんだなと思っているわけです。

そうして、患者さんから無事に出産しましたと連絡をくださると、そこでようやく安心できるんです。

妊娠中は連絡がない方が順調に経過していると思えるけれど、出産予定日をしばらく過ぎても連絡が来ないと、どうしたんだろうといつまでも気になるんです。

 

先日、当院に通われていた患者さんがお子さんを連れて来てくれました。

予定日より2週間近く早く産まれたにも関わらず、体重が3200gを超えていたらしくとても大きかったそうです。

この方は妊娠後もしばらく鍼灸を受けられていたので、それもあかちゃんにいい影響があったのではないかと、私は都合のいいように思っています。

 

出産前後のお話をいろいろと聞かせていただいた後に、久しぶりに施術を受けていただきました。

かれこれ何か月ぶり??

今までと違うのは、診察台で横になる患者さんの傍らに赤ちゃんがいること。

この子が産まれてくるために私も頑張ったんだ(微力かもしれないけれど)、そしてよくぞ産まれてきてくれたと、こみ上げるものがありました。今まで幾度と重ねてきた施術のことは、今となってはいい思い出に変わっているかもしれないけれども、当時のことを思い出すとね…

 

赤ちゃんからすると、ぼくがお腹の中にいる時にお母さんがお話していたのは、このおっさんだったのかくらいにしか思われていないかもしれないけれど、それでもいいんです。

お母さんの横で一緒に並んでいる姿を見ることができたのだから。