鍼でIVF治療の成功率が上がるのはプラセボ効果の可能性??

昨年発表された豪大学の研究チームによる研究結果によると、「豪州とニュージーランドにある16の施設でIVF治療を受けている不妊症患者848人に対し、正規鍼治療と偽鍼治療を行って比較したところ、それぞれの妊娠率は18.3%と17.8%になり、有意差がないという結果が得られた」と伝えています。

この検証の方法は、「皮ふに貫通しない偽鍼装置を経穴以外の場所に用いる方法を採用して、これを正規鍼治療と比較した」とのことでした。

プラセボ効果に疑問を抱きますが、それよりも気になったことがあります。

それは、私が普段使用しているささない鍼は、豪大学の研究チームでは皮ふに貫通しない偽鍼装置になるのかな?ということ…

 

けれども、もっと気になったのは、経穴(ツボ)についてのこと。

 

この検証には共通の経穴(ツボ)が使われていたようですが、私が考える経穴は、滞った経脈の流れを良くして臓器の働きを助けるということが目的であって、不妊に効く経穴は○○・◎◎とまるで処方された経穴に鍼をしても効果のほどはいかほどのもの??と考えています。

例えば、卵胞を作るのに必要なエネルギーが不足している患者さんには腎という臓器の働きを良くする経穴を見つけて鍼をするように、患者さんひとりひとりの経脈を通して臓器の働きを良くする経穴を見つけて、そこに鍼をした方がIVF治療の成功率が上がるように感じています。

おそらく、そのように考えている鍼灸師は多いはずです。

 

今回の研究結果を読んで、鍼でIVF治療の成功率が上がるのはプラセボ効果の可能性よりも、経穴の選択の仕方に目が行き、偽鍼装置には目を見開きました。